洗ったばかりのはずなのに、生乾き臭が微妙に残る。部屋干しを工夫しても、乾燥機を使っても、なんとなくスッキリしない。部屋干しが日常的な家庭にとっては、季節を問わずつきまとう悩みでしょう。
対策を探そうとすると、洗濯槽クリーナーだけでも酸素系・塩素系があり、部屋干し用洗剤も種類が豊富。何から手をつければいいのか、選択肢の多さに迷ってしまう人も多いはずです。
そこで今回は、メーカーの製品情報や口コミをもとに、生乾き臭がなぜ繰り返し起きるのかを整理した上で、根本原因にアプローチするなら何をどの順番で試すのがよさそうか、という考え方をまとめました。「これで完全に消える」といった保証はできませんが、原因に沿って対策すれば改善の可能性は高まるはずです。とにかく今日中に何とかしたいという方は、この記事の最後に応急処置編へのリンクを置いています。
生乾き臭の正体と、なぜ繰り返すのか
生乾き臭の主な原因は、モラクセラ菌という細菌が繊維の奥で増殖して出す臭いだと言われています。この菌は洗濯物が濡れたまま5時間以上経過すると急激に増えるとされ、部屋干しで乾くまでに時間がかかる時期ほど臭いが出やすいのは、このためだと考えられています。
厄介なのはここからです。干し方や乾燥時間を見直しても、臭いが完全には消えないというケースを見聞きすることがあります。理由として指摘されているのが、洗濯槽そのものの汚れです。洗濯槽の裏側には洗剤カスや皮脂汚れをエサにしたカビや雑菌が層になって溜まりやすいと言われており、洗濯のたびにその汚れの一部が水に溶け出し、洗い上がった衣類に再付着している可能性があります。どれだけ丁寧に干しても、洗う段階で菌を衣類に運び込んでいるとしたら、干し方だけの対策では追いつきません。乾燥時間の見直しは大事な対策のひとつですが、洗濯槽の汚れというもう一つの原因を見逃したままでは、いたちごっこが続いてしまうかもしれません。
先に言っておきたいデメリット・注意点
対策を紹介する前に、正直なところを書いておきます。
- 洗濯槽クリーナーには酸素系と塩素系があり、成分の異なる製品を混ぜて使うのは絶対に避けてください。有毒ガスが発生する危険があります
- 酸素系クリーナーは槽の汚れを剥がして浮かせる仕組みのため、使用後に大量のカビや汚れの塊が浮いてきて、ゴミすくいの手間がかかることがあります
- 長期間放置した頑固な汚れは、1回の使用だけでは落ち切らないことも多いようです
- どの対策も一度やって終わりではなく、月1回程度の頻度で続けることが前提になります
この前提を踏まえた上で、それぞれの方法を見ていきます。
洗濯槽クリーナー(酸素系)。まずここから
月1回程度の定期ケアとして最初に試したいのが、酸素系の洗濯槽クリーナーです。ぬるま湯と一緒に槽内で溶かし、数時間から一晩ほど浸け置きしてから標準コースで運転する、という使い方が一般的とされています。洗浄後はすすぎを2回以上行うよう案内している製品も多いようです。
刺激臭が少なく扱いやすい反面、槽の裏側にこびりついた古いカビまではすべて落とし切れないこともあるようです。まずは酸素系で様子を見て、それでも臭いが残るようなら次の塩素系を検討する。この順番なら無理がないと思います。
洗濯槽クリーナー(塩素系)。頑固な汚れをリセットしたい時
長年掃除していなかった洗濯槽や、酸素系を試しても改善が感じられない場合は、塩素系の洗濯槽クリーナーの出番です。殺菌力が強い分、槽の奥に定着したカビにも働きかけやすいとされています。
注意点は先ほど触れた通りです。酸素系クリーナーやその他の洗剤と同時に使わないこと、換気をしっかり行うことは必ず守ってください。年に数回、集中ケアとして位置づけるのが現実的な使い方だと思います。
部屋干し用洗剤への切り替え
洗濯槽のケアと並行して見直したいのが、普段使っている洗剤です。部屋干し用と表示された洗剤には、菌の増殖を抑える成分が配合されているとされ、乾くまでに時間がかかりやすい部屋干し中心の家庭では、通常の洗剤より効果を実感しやすいという指摘があります。洗濯槽が多少きれいになっても、洗剤自体が菌の増殖を抑えにくいタイプのままでは、対策としては片手落ちになってしまうかもしれません。
乾燥時間・干し方の見直し
洗濯槽と洗剤を見直した上で、最後に効いてくるのが乾燥時間そのものです。厚手の衣類を固めて干す、部屋の換気をしないまま干す。こうした状態は乾燥までの時間を延ばし、菌が増える時間を与えてしまいます。洗濯物同士の間隔を空ける、扇風機やサーキュレーターで風を通す。この程度の工夫でも乾燥時間は変わってくるようです。洗濯槽と洗剤の対策をした上でここまで整えると、ようやく根本対策が一通り揃う形になります。
タイプ別、試すならこの組み合わせ
- とにかく手間を減らしたい人は、月1回の酸素系クリーナーと部屋干し用洗剤への切り替えだけに絞る
- 長年洗濯槽を掃除した記憶がない人は、まず塩素系クリーナーで一度リセットしてから、以降は酸素系での定期ケアに切り替える
- 部屋干しがメインで乾くまで時間がかかる人は、洗剤の切り替えと干し方の見直しを最優先にする
どれか一つで完結するというより、槽・洗剤・干し方の3つを組み合わせて初めて効果を感じやすくなる。そう考えた方が実態に近い気がします。
まとめ
生乾き臭が消えない原因は、モラクセラ菌そのものというより、その菌を繰り返し供給している洗濯槽の汚れにあるのかもしれません。乾燥時間の見直しだけで改善しない場合は、洗濯槽クリーナーと部屋干し用洗剤まで含めて見直してみる価値はありそうです。即効性を保証するものではありませんが、原因に沿って一つずつ潰していけば、今よりは改善する可能性は十分あると思います。
今すぐ何とかしたい方、今日これから人に会う予定があるという方は、応急処置編もあわせてご覧ください。
→ トイレの消臭スプレーで生乾き臭が一発で消えた話。ただし自己責任です(今すぐ何とかしたい方はこちら)
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