地味だけど手放せない日用品、気づけばずっとコレを買っている

新商品のランキング記事を読むたびに、少し不思議に思うことがあります。毎年のように「今年こそ試したい掃除グッズ」「進化した新素材の保存袋」といった特集が組まれているのに、実際に自分の家の棚を見渡すと、結局同じ商品ばかり並んでいる。これ、私だけの感覚ではないと思います。

派手な新商品や「今年のベスト1位」ではなく、何年も変わらず棚の定位置を占め続けている商品たち。今回はそういう地味な定番品を、根拠になりそうな数字も添えながら6つ紹介します。保存袋、掃除、食器用洗剤、入浴剤、トイレ用品、洗濯洗剤と、ジャンルはあえてバラバラに選びました。ランキングのような目新しさはありませんが、裏を返せば「試して後悔した人が少ない」という意味でもあるはずです。

「レビューの数」だけで判断していいわけではない

各商品の紹介に入る前に、ひとつ断っておきます。この記事では、Amazonのレビュー件数や発売からの経過年数を、その商品が地味に売れ続けている根拠として挙げています。ただし、レビュー件数が多いことと、実際に安定して売れ続けていることは、厳密には別の話です。セールやキャンペーンで一時的にレビューが増えることもありますし、発売が古いからといって今も同じように選ばれているとは限りません。

それでも、発売から数十年経ってなお数千件単位のレビューが積み上がっているという事実には、それなりの説得力があると感じています。以下、そのくらいの温度感で読んでもらえたらと思います。

ジップロック フリーザーバッグ

冷凍庫の中身がいつの間にか謎の物体化する、という悩みを抱えている人は多いはずです。ジップロックのフリーザーバッグは、そんな悩みに対して「とりあえずこれに入れておけば安心」という立ち位置を長く保っている商品です。Amazonでは大容量タイプが星4.6でレビュー3,071件、シンプルモデルMも星4.5で1,295件と積み上がっていて、価格帯の近い他ブランドと比べても頭ひとつ抜けている印象があります(件数は調査時点のものなので、多少の変動はあります)。

正直、100円ショップの保存袋でも用は足ります。ただ、ジッパー部分の閉まりの甘さや冷凍焼けのしやすさで結局買い直すことになった、という声をネット上でもよく見かけます。冷凍だけでなく電子レンジ対応をうたうモデルもあり、下ごしらえした食材をそのまま加熱に回せる手軽さも地味に効いているポイントです。安さだけで選んで失敗したくないという場面で、選ばれ続けている袋なのでしょう。

クイックルワイパー(花王)

1994年の発売から、もう30年以上が経つ商品です。2011年にはグッドデザイン賞も受賞していて、Amazonのレビュー件数は6,092件。掃除機を出すほどではないけれど床のホコリが気になる、という中途區半端タイミングにぴったりハマる道具として、今も定番の座をキープしています。

立ったまま拭き掃除ができる手軽さは今さら説明するまでもありませんが、地味に効いているのはシートを変えるだけでドライとウェットを切り替えられる点です。来客前にサッと一往復、という使い方が定着している家庭は少なくないでしょう。ただしシートは消耗品なので、本体価格の安さだけで選ぶとランニングコストは意外とかさみます。そこは織り込んで考えたほうがよさそうです。フローリングの隙間や家具の下まで柄が届くかどうかは家によって差が出るところなので、部屋の間取りに合わせてヘッドの角度や柄の長さを確認しておくと無駄がありません。

除菌ジョイ コンパクト(P&G)

食器用洗剤の棚は入れ替わりが激しいジャンルですが、除菌ジョイの詰め替え商品はAmazonで型番ごとに1,254件から2,010件のレビューを抱えています。少量でもよく泡立つ濃縮タイプなので、詰め替えのたびに「意外と減らないな」と感じる人もいるのではないでしょうか。

台所用洗剤は好みが分かれやすいジャンルで、香りの強さや泡切れの良さは人によって評価がまったく違います。それでもこれだけレビューが積み上がっているのは、少なくとも大きく外す確率が低い選択肢だからだと考えています。詰め替えのタイミングで別のブランドを試してみて、結局戻ってくる。そんな動き方をしている人も一定数いそうです。パッケージに「除菌」と書かれていても、あくまで食器用洗剤としての洗浄と合わせた表示なので、過度な効果を期待しすぎず普段の食器洗いの延長として使うのが実際的だと思います。

バブ(花王)

入浴剤コーナーで一番よく見かける名前と言っても、大きく反対されないと思います。Amazonでは炭酸入浴剤のカテゴリでベストセラー1位の表示がついていて、星評価も4.4と安定しています。長年入浴剤の定番として語られてきた商品ですが、発売年や売上の詳しい推移については花王の公式情報での確認が取れなかったため、ここでは踏み込んだ数字を書くのは見送りました。

炭酸ガス系の入浴剤は体を温めやすくすると言われていて、香りのバリエーションが豊富なのも選ばれ続けている理由のひとつだと思います。季節限定の香りが出るたびについ買い足してしまう、という感覚のほうが、この商品には近いかもしれません。詰め合わせのセレクトBOXなら毎日違う香りを試せるので、どれか一つに決めきれない人にも向いています。

ブルーレットおくだけ(小林製薬)

1986年発売という、今回紹介する中でも特に息の長い商品です。トイレタンクに置くだけで洗浄と芳香が続くという仕組みは発売当時から大きく変わっていないはずで、それだけシンプルな形で完成されていたということなのでしょう。

掃除の手間を減らすという意味では、地味ながら効果が大きい部類です。置いたこと自体を忘れるくらい存在が馴染んでいる、というのがこの手の商品にとっての理想形なのかもしれません。効果の持続期間が近づくと色や香りの変化で知らせてくれる仕組みも、地味にありがたいポイントです。毎回洗剤でゴシゴシこすらなくてもタンク内の汚れが付きにくくなる、という体感を持っている人も多いのではないでしょうか。

アタック(花王)

1987年発売の濃縮洗剤で、当時は「少ない量でよく落ちる」というコンセプト自体が新しかったと言われています。今ではアタックZEROのような後継ラインも展開されていますが、無印のアタックも詰め替えを含めて現役で棚に並び続けています。

洗剤選びで毎回迷いたくない、というタイプの人ほど、結局同じ洗剤に戻ってくる傾向があるように感じます。柔軟剤や香り付き商品をいろいろ試したあと、最後はシンプルな洗浄力重視の洗剤に落ち着く。よく聞く話です。詰め替え用のパウチも大容量から少量まで幅が広く、家族構成や洗濯の頻度に合わせてサイズを選べるのも、長く使われ続けている理由の一つだと感じます。

まとめ

今回挙げた6つに共通しているのは、派手な新機能や限定パッケージで話題になったわけではなく、地道にレビューと年数を積み上げてきたという点です。もちろんレビュー件数の多さがそのまま品質の証明になるわけではありませんし、合う合わないは人によって違います。それでも、新しい商品を次々試して失敗するより、まずこのあたりから確認してみるほうが遠回りせずに済む可能性は高い。そう考えています。

気になったものがあれば、価格と在庫だけでも見てみてください。

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